ナノカーボン研究会
委員長 片浦 弘道(産業総合研究所ナノ材料研究部門 特命上席研究員)
●研究会コンセプト
炭素材料としては、sp3固体のダイヤモンドとsp2固体のグラファイトが古くから知られているが、20世紀末からフラーレン(0次元)、ナノチューブ(1次元)、グラフェン(2次元)等、ナノカーボン材料の発見が相次いだ。これら、構造柔軟な2次元ネットワークを基本とする材料系では、ネットワーク次元の変化に伴う物性の質的な変化が期待され、重点的にその物性研究が進められてきた。近年では炭素材料にとどまらず、遷移金属ダイカルコゲナイド系をはじめとする新たな原子層材料にも広がりをみせ、さらにそれら原子層を自在に組み合わせるヘテロ接合系では、無限ともいえる新材料系の構築が可能になりつつある。ナノカーボン研究会では、これらナノカーボン材料をはじめとする魅力的な低次元ナノ材料に焦点をあわせ、その基礎物性の理解から応用技術展開まで広く調査研究を行い、科学・技術の発展への貢献を目指す。本分野のエキスパートである構成委員による議論だけで無く、若手研究者を交えた合宿形式の研究会を開催することにより、通常の学術集会では得られない熱い議論と深い理解の機会を提供するとともに、若手研究者育成を目指す。
●会員名簿
(委員長) | 片浦 弘道 | 産業技術総合研究所 ナノ材料研究部門 | |
---|---|---|---|
(会員) | 齋藤 理一郎 | 東北大学 大学院理学研究科 | |
遠藤 守信 | 信州大学 | ||
榎 敏明 | 東京工業大学 | ||
斎藤 晋 | 東京工業大学 理学院 | ||
北浦 良 | 名古屋大学大学院 理学研究科 | ||
湯田坂 雅子 | 産業技術総合研究所 ナノ材料研究部門 | ||
本間 芳和 | 東京理科大学 理学部 | ||
佐々木 健一 | NTT物性科学基礎研究所 機能物質科学研究部 | ||
若林 克法 | 関西学院大学 理工学部 | ||
丸山 茂夫 | 東京大学大学院 工学系研究科 | ||
大野 雄高 | 名古屋大学 未来材料・システム研究所 | ||
宮田 耕充 | 東京都立大学 理学部 | ||
田中 丈士 | 産業技術総合研究所 ナノ材料研究部門 | ||
大淵 真理 | (株)富士通研究所 | ||
2020年4月現在 |