ナノカーボン研究会 (2015年~2017年)
委員長 片浦 弘道(産業総合研究所ナノ材料研究部門首席研究員)
●研究会コンセプト
ナノカーボンとは、少なくとも1次元方向の大きさが100ナノメートル以下の炭素材料であり 、「ナノ」が引き出す魅力的な物性を示す。特に炭素sp2ネットワークは構造柔軟性が高く、フラーレン(0次元)、ナノチューブ(1次元)、グラフェン(2次元)等、多彩な新材料群が見出され、その優れた基礎物性から次世代半導体材料などとして期待されている。これらナノカーボン材料の合成・精製技術の近年の進展は著しく、特定の原子配列の構造体の合成や分離精製も可能になってきており、その物性解明も進みつつある。しかし、多彩な物性の本質的な理解にはたどり着いておらず、それ故にその応用展開も制限されている。本研究会では、この魅力的なナノカーボン材料に焦点をあわせ、その基礎物性の理解から応用技術展開まで、既存の分野カテゴリーにとらわれること無く、広く調査研究を行い、科学・技術の発展への貢献を目指す。構成委員を中心に、招待講演者も加えた研究会を開催し、討論に十分な時間を確保することにより、通常の学術集会では得られない熱い議論と深い理解の機会を提供する。気鋭の若手研究者の積極的参加を促し、ナノカーボン材料研究のさらなる発展を目指す。
●会員名簿
(委員長) | 片浦 弘道 | 産業技術総合研究所ナノ材料研究部門 | |
---|---|---|---|
(会員) | 齋藤 理一郎 | 東北大学大学院理学研究科 | |
遠藤 守信 | 信州大学先鋭領域融合研究群 | ||
榎 敏明 | 東京工業大学 名誉教授 | ||
斎藤 晋 | 東京工業大学理学院 | ||
北浦 良 | 名古屋大学大学院理学研究科 | ||
湯田坂 雅子 | 産業技術総合研究所ナノチューブセンター | ||
本間 芳和 | 東京理科大学理学部 | ||
佐々木 健一 | NTT物性科学基礎研究所量子光物性研究部 | ||
若林 克法 | 物質・材料研究機構国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 | ||
丸山 茂夫 | 東京大学大学院工学系研究科 |
||
大野 雄高 | 名古屋大学未来材料・システム研究所 | ||
宮田 耕充 | 首都大学東京大学院理学研究科 | ||
田中 丈士 | 産業技術総合研究所ナノ材料研究部門 | ||
大淵 真理 | (株)富士通研究所ものづくり技術研究所 | ||
2017年12月現在 |
●開催状況
2015年度 < 活動報告書 >
・第1回: 2015年9月3日(東京)
・第2回: 2016年1月11日ー12日(福島)
・第3回: 2016年2日19日(東京)
2016年度 < 活動報告書 >
・第1回: 2016年7月19日-20日(山形)
・第2回: 2017年1月16日(福島)
2017年度 < 活動報告書 >
・第1回: 2017年8月9-10日(山形)
・第2回: 2018年2月12-13日(福島)